GNSS 同期型 NTP サーバー (ntp.admtan.jp)

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試験中の様子のコラージュ

接続方法

間接接続 (Stratum 2)
Stratum 1 を参照する外部のサーバーを用いて間接的に参照する方法です。利用しているサーバーは IDC 上のネットワークに設置されており比較的安定しています。ntp.admtan.jp が不安定あるいは停止している場合でも、複数の Stratum 1 サーバーをフォールバック時刻源として参照しているため、異常な時刻を返す可能性が低いです。単独のクライアントコンピューターから参照する場合はこのサーバーを使った方がいいです。NTP Pool Project からも参照できます。
IP バージョンを指定しない場合
cloud.ntp.admtan.jp AAAA レコード (IPv6) と A レコード (IPv4) の両方が設定されています。
IP バージョンを指定する場合
v6.cloud.ntp.admtan.jp IPv6 用 (AAAA レコードのみが設定されています)
v4.cloud.ntp.admtan.jp IPv4 用 (A レコードのみが設定されています)
直接接続 (Stratum 1)
Stratum 1 を直接参照する方法です。特定のネットワークで利用するような Stratum 2 サーバーを自前で用意する場合に、そのサーバーが参照する時刻源として最適です。ただし、そのような用途で利用する場合は、NICT のサーバーGoogle Public NTP などといった、異なる時刻源を参照する NTP サーバーを同時に複数参照することをおすすめします。これは、一部のサーバーで時刻源の不具合や通信障害等のトラブルが発生した場合でも、他のサーバーから時刻情報を取得でき、正確な時刻情報の取得がより安定するためです。
IP バージョンを指定しない場合
ntp.admtan.jp AAAA レコード (IPv6) と A レコード (IPv4) の両方が設定されています。
IP バージョンを指定する場合
v6.ntp.admtan.jp IPv6 用 (AAAA レコードのみが設定されています)
v4.ntp.admtan.jp IPv4 用 (A レコードのみが設定されています)

Windows で参照する場合

Windows の NTP クライアント機能は既定ではステップモードで同期します。いきなり時刻が飛ぶと、時系列データなどを扱う場合に不都合が生じる場合があります。そのような場合は徐々に時刻を修正する Slew モードで構成するのが最適です。設定方法をまとめてあります: Windows の NTP クライアント機能 (w32tm) を Slew モードで構成する方法

システム仕様

Block Diagram

ソフトウェア
オペレーティングシステム: Raspberry Pi OS (カスタム)
NTP サーバーソフトウェア: chrony
PPS ドライバー: pps-gpio.c (in Linux Kernel)
GNSS NMEA パーサー: gpsd
ハードウェア
コンピューター: Raspberry Pi 4 Model B+
GNSS モジュール: u-blox RCB-F9T (ZED-F9T の評価ボード)
GNSS アンテナ: TOPGNSS GN-GGB0710 (L1/L2 バンド対応)
フォールバック時刻源用 RTC: セイコーエプソン RTC-8564NB
電源部以外を電磁遮蔽・保温ボックスに収容, モジュール用電源とコンピューター用電源を分離, モジュール用電源に低ノイズ・高精度な LDO (TPS7A4700) を使用, コンピューター用電源に交流リップルの少ないユニットを選別, etc...
GNSS 関連
使用中のグローバルコンステレーション: GPS/NAVSTAR (US), BDS/BeiDou-2 (CN), GLONASS (RU), Galileo (EU)
使用中の地域コンステレーション: QZSS/みちびき (JP)
補足: SBAS (MSAS) は未使用 (常時単独測位)

精度情報

最後に時刻源と同期した際のオフセット値をプロットしたものを表示しています。

時間分解能 5 分。縦軸 ±10 µsec 。グラフが飽和している時は縦軸設定値よりズレています

クラウド (cloud.ntp.admtan.jp) の精度情報については、NTP Pool Project のウェブサイトからより客観的なものが閲覧できます。IPv6, IPv4